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栃木県の中央を縦断する鬼怒川は、日本でも有数の広い砂礫の河原をもつ川。
鬼怒川の清流は多くの動物や植物を育んでいます。普段何気なく見ている鬼怒川ですが、ここの砂礫質河原は遠く奥鬼怒や日光から激流によって流されてきた石や砂が堆積してできた地形です。
鬼怒川砂礫質河原という名で呼ばれ、そこに生息するカワラノギクなどの植物の群落はそこに住む動物とともに研究が進められ、また、保護されています。
鬼怒川は鬼が怒る川と書きます。まさに鬼が起こったように何回も氾濫を繰り返してきました。その結果、現在のような肥沃で広い砂礫の河原が出来上がったのです。写真は、豪雨の後の鬼怒川の様子です。普段は広く張り出した中洲が水に飲み込まれ見えなくなっています、大きな木も流されています。
しばらくすると川の水の色は澄んできます。川底からは大小の石や砂が混じった地層が現れています。
ある時は静かな清流、そしてある時は濁流と化して飲み込んでいく鬼怒川。この大切な鬼怒川の自然を守るはたらきが様々な場所で行われています。