立山黒部アルペンルートを満喫するには???
立山黒部アルペンルートは標高3000m級の山々が連なる北アルプスを貫く世界でも有数の山岳観光ルートです。
一度は行ってみたいおすすめな観光地です。
ゴールデンウィークの雪の大谷、夏休みのお花畑、秋の紅葉は特におすすめです。
立山黒部アルペンルートは長野県大町市「扇沢駅」から富山県立山町「立山駅」までの総延長37.2km、最高地点2450mを乗り物を乗り継ぎながら巡るコースです。
そう何度もいけないので、できたら通しで乗り継げるのがおすすめです。
今回は車でなく新幹線を利用しました。
その理由は時間が読めること、登山後に運転したくないことです。
そして最大の理由は車だと立山黒部アルペンルートを通して乗れないということです。
お金をかければ車を移動してもらえる選択もありますが、3万円払うなら新幹線がおすすめです。
また、立山黒部アルペンルートには時間をかけて観光したい場所がいくつかあります。
最初におすすめ観光地についてまとめてみました。
弥陀ヶ原エリア
ラムサール条約に登録された弥陀ヶ原湿原には、きれいな高山植物がたくさん咲いています。
日本の高層湿原でこれだけ広いのはここだけです。
ここだけのレアな植物たちを探すことができます。
3000個の餓鬼田広場を含めて2時間程度で散策出来ます。
長期滞在や2度目の立山ならこちらを選択しましょう。
室堂エリア
立山黒部アルペンルートの最高地点です。
標高約2450mに位置する室堂は、アルペンルート観光の拠点!高さ20mに迫る雪の大谷や、「北アルプスで最も美しい火山湖」と言われるみくりが池など、迫力ある大自然との多くの出会いがあります。
1泊2日ならここが一番外せない観光スポットです。
大観峰エリア
大観峰、黒部平、黒部ダムを含めたエリアです。
立山黒部アルペンルートができたのは、ご承知の通り黒部ダムを作るための工事用のルートです。
突然の破砕帯は7ヶ月にわたる苦闘の末、昭和32年12月ついに突破しました。
その現場を見ることができます。
このルート2番目の見どころはやはり黒部ダムです。
美女平エリア
立山杉やブナの木々が生い茂り、ゆたかな原生林に囲まれた美女平です。
60種類以上の野鳥が観察されるため、バードウォッチングのスポットとしても有名です。
鳥のさえずりに耳をすませながら、森林浴をのんびり楽しめるエリアです。
1時間から3時間くらいで散策できるルートがあります。
長期滞在や、2度目の立山ならこちらを選択しましょう。
立山黒部アルペンルートを移動する
こちらを移動するには、立山黒部アルペンルートの乗り物を乗り継ぐほかは、団体専用の観光バスだけです。
栃木県から行く場合は、立山黒部アルペンルートを使うことになります。
富山側は立山駅、長野側は扇沢駅です。
ここでは、初めての立山なので通しでルートを満喫してみました。
1泊2日や2泊3日なら富山から長野に向かった方が時間的におすすめです。
富山駅で時間をつぶしましょう
スムースに乗り継いでも6時間弱かかるので、できれば富山駅で富山ならでは海鮮をいただきましょう。
のどぐろや白エビ、ホタルイカなどを堪能したいものです。
立山黒部アルペンルートの予約は
立山黒部アルペンルートは大変込み合います。
特に夏休みや紅葉の時期は予約が取れないほどです。
予約が必要なのは原則立山駅発のケーブルカーと扇沢発のトロリーバスです。
午前中はネットで事前予約が可能です。
早めに乗る場合は必ず予約しましょう。
午後からは事前予約はないので、当日券になります。
駅で時間指定のチケットを購入してください。
富山駅から立山駅
電鉄富山でおよそ1時間です。1時間に1本の間隔なので時間調整をするなら富山駅です。
ここでは立山黒部アルペンルートの当日券を購入できます。
購入できるのは午前中の時間指定券です。
午後に乗車るる場合は立山駅で購入します。
立山駅から室堂
時間指定のチケットが購入できれば、立山駅から室堂までは問題なく乗り継げます。
美女平からのバスは複数台あるので、ここで散策してからバスに乗ることは可能です。
また、弥陀ヶ原や天狗平でバスを途中下車し散策することもできます。
その場合は、かならず次に乗るバスの時間を予約してください。
室堂から扇沢
室堂駅では予約せずにトロリーバスに乗車できます。トロリーバスは複数台あるので乗れないことは有りません。乗車したい時間の前までに改札で待ちましょう。
大観峰でロープウェーに乗り換えます。
ここでは、展望台から見学して乗り換えます。ロープウェーは20分おきに出ますが、混雑時は増発されます。混雑具合によっては、ここで時間待ちが出ます。
黒部平では黒部ケーブルカーに乗り換えます。ここには高山植物観察園がありますから、場合によっては見学し次のケーブルカーに乗ることもできます。
時刻表を見ると黒部湖ではおよそ30分ほどの乗り継ぎ時間をとっています。
ダムを見学し、スムースに歩けば最後の関電バスに乗り継げます。
関電バスも複数台あるので時間に遅れずに改札に入ればOKです。
ただし、ここで注意点があります。トンネル歩道の入り口から改札まで徒歩で5分かかるのでその時間は必ず確保してください。
扇沢から長野駅
この間は定期バスが運行しています。2時間おきに出ますが、最終の5時に乗る場合は遅れないように注意してください。
バスは繁忙期には増発されるので、扇沢に出発前に到着すれば原則乗車できます。
なお、あくまでもここは定期バス路線なので、長野駅への到着時刻は30分ほど余裕を持ってください。
新幹線の時刻に遅れないような計画が必要です。
室堂に泊まる
富山駅付近に前泊も有りですが、時間を考えるとちょっとお高めでも室堂に泊まるのがおすすめです。
弥陀ヶ原、天狗平、室堂にいくつか宿泊できる施設があります。
おすすめは室堂の温泉宿や天狗平の宿です。
天狗平山荘は改築してばかりのベッドの部屋で、早朝に室堂まで宿の車で送迎してくれるので、朝早くから活動できるのがおすすめです。
雷鳥荘、みくりが池温泉、雷鳥沢ヒュッテ、室堂山荘が温泉付きです。
日帰り温泉もやっているので、帰り際に温泉につかって帰るのもいいですね。
お金に余裕がある方はホテル立山です。
食事や部屋の内装はさすがです。
ただし繁忙期は一人1泊5万円と結構な出費になります。
2泊するなら
室堂に2泊すると活動に余裕が出ます。
中日には日本百名山の立山登山がおすすめです。
雄山までは小学生でも登っています。
もちろん、靴や雨具、防寒具などは必須です。
ホテル立山で一式レンタルもあるので、うまく活用してください。
最終日は
最終日の午前中は室堂を散策し雷鳥に遭いましょう。
意外な場所に雷鳥が子育てしています。
人が大勢みていても、逃げないのでカメラ持った人が集まっていたらポイントです。
室堂駅にはコインロッカーや更衣室があります。
登山遭散策中に着替えを預けたり、汗をかいたシャツを着替えたりすれば快適に登山ができます。
13時発のトロリーバスに乗れば、黒部ダムをゆっくり見学して午後5時半には長野駅に到着できます。
新幹線はえきねっと
時間は早くても新幹線はちょっとお高めです。
できたらえきねっとのトクトクチケットで少しでも安くいきたいですね。
ただし、北陸新幹線は事前予約をしてもなかなか割引チケットはとれません。
私の場合は帰りの長野大宮間はグリーン車の30%引きが取れました。
この場合の値段は一般の指定券よりもわずかに安いので、覚えておいてくださいね。
帰りにグリーン車は快適です。
大宮、宇都宮間は早割30%が取れるので必ず取ってください。