改葬(墓の移動)で分かったこと2

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 お墓の移動(改葬)で分かったことの続きを書きます。まずは、改葬申請書と改葬許可書の作成と受理、墓じまいと新たな埋葬です。

 今回紹介するのは前回の②③で示した市役所とのやり取りと④⑤の新旧のお寺とのやり取りです。概ねどの地町村でも、どの宗派でもそうは変わらないと思います。いろいろな宗派で考え方が違うところもあると思いますが?


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② 改葬申請書の提出

 改葬申請書はどこの市町村にも様式があります、移動する御遺骨の人数分申請書を提出します。氏名、除籍されたときの本籍、性別、住所、死亡日、埋葬日、埋葬場所、改葬の理由と場所を記入します。戸籍が残る市町村役場等で除籍全部事項証明書を取れば簡単に記載できます。

 死亡したときの住所は市町村によって保管年数が違うのでわからない場合は不明でも大丈夫ということでした。埋葬・火葬日もわからなければ不明でいいということでした。申請者は私で義母が墓地使用者、墓地管理者はお寺です。公営の場合は市長村長となるかと思います。


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添付書類として除籍事項の記載のあるもののコピーが必要です。私の場合は、曽祖父が埼玉、曾祖母と祖父母が宇都宮に戸籍が有りましたので、宇都宮で取れるものは取りました。埋葬場所と曽祖父の戸籍がある場所が同じ市であったため、除籍の全部事項証明書取らずにすみました。

 埋葬場所と戸籍を有する場所が異なる場合は、早めに戸籍の書類をとっておいたほうが良いでしょう。郵送でも取れます。

 墓地管理者の氏名捺印は寺のお坊さんにしてもらいました。公営墓地の場合は、市町村の窓口で聞いてください。申請書に除籍の記載がある証明書の写しと、新たな埋葬場所の確認が取れる書類(お寺等との契約書)の写しを提出します。

③ 改葬許可書の受理

 申請は郵送でも大丈夫ですが、不備等があるとそのやり取りで時間が大幅に遅れますから注意しましょう。私は埼玉県なので役場に直接持参しました。申請書の不備の確認が1時間ほどかかるということで、お昼を食べて戻ってちょうどでした。

 記載事項の不備をその場で修正できたので、改葬許可書は後日郵送で届きますとのことでした。

 会葬許可書の現物を新しいお墓の管理者(新しい石屋さん)へ、コピーを元の管理者(お寺のお坊さん)に送付しました。改葬許可書はこんな感じです。


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④遺骨が埋葬してある墓の墓じまいをする。

 墓じまいは改葬申請書と並行して行うと短期間で終わります。申請書の墓地管理者の捺印がその時もらえるからです。前もって申請書を作成し、新しい墓地との契約が終わっていれば、墓じまいの日にお坊さんから捺印がもらえます。

 墓じまいは、旧墓地のお坊さんと石屋にお願いします。お坊さんに拝んでいただいた後、石屋に骨壷を出してもらいます。墓の解体などは石屋に任せました。

 費用は石屋との相談です。お坊さんには、拝んでいただいたお布施とこれまでの気持ちを包みました。普段の法事ぐらいのお布施と心ばかりのお礼です。場所によっては檀家の総代さんにもお礼が必要になります。お坊さんに前もって相談しましょう。このお寺の場合はその際に、離断届を出しました。特に形式はありません。遠方なので改葬しますから離断いたしますという書類一枚です。


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⑤新しく納骨する

◯ 改葬の理由を明確にしましょう
遠いからという理由だけで改葬するのなら、できれば、宗派を変えずに改葬しましょう。戒名を付け替えずにすみます。

 戒名代として余計な出費がなく寺の過去帳にも記載されます。遠距離だけという理由でなく、遺族の負担を減らすように改葬するのであれば、今の時代ですから割り切って考えることが大切だと思います。それをしっかり決めておかないと、戒名はどうするのか、過去帳に載せなくても本当にいいのかなど迷ってしまうことになります。余計な出費にも繋がります。


◯戸籍の所在は十分確認しましょう


義理の曽祖父母が昭和初期に亡くなっていたため、曾祖母の戸籍のある場所を間違えていて苦労しました。

 戸籍が埼玉にあるので、コピーは必要ないと聞いていましたが、どこに戸籍が謝罪するか調べたところ、曽祖父が亡くなった時に籍を埼玉から宇都宮に移していました。その戸籍の確認に時間がかかりました。役場間で確認してくれましたが1時間以上かかりました。

 戸籍のコピーがすべて揃えば問題ありません。今回は2回の往復ですみましたが、更に遠方の場合は改葬申請書を郵送するなどすると良いでしょう。添付書類が揃っていれば郵送でもOKです。


◯遺骨の移動は石屋と早めに相談しましょう。


私の場合、旧の石屋とのやり取りは義理の母に任せました。墓じまい直前になって、遺骨は自分たちで運ぶことを知らされました。なんとか骨壷五個が車のトランクに入りました。高速道路などでは心配でした。車で取りにいけない遠方の場合は、石屋と早めに相談しましょう。

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