御念仏を記録に残す:その1

地域に残るお念仏を将来につなぐために

叔母の葬儀で思い出しました。私の父母や祖父母など親族が亡くなったときには、初七日などに家に集まっては御念仏を唱えたこと。久しくお葬式がなかったので忘れていました。

従兄弟に御念仏について聴いたところ、本当に身近の親族が初七日に御念仏を唱えたとのことでした。これまでのように組内や親族が大勢集まっらずに身内でできればいいのかなと思いました。

でも、しっかり残しておかないといずれ消えてしまうのではと思い。 電子データとして記録することにしました。

観音様(多気不動尊:真言宗)

御念仏とは

 辞書で調べてみると、仏の姿や功徳を心に思い描くこと。とか、浄土宗では 阿弥陀仏(あみだぶつ)の名を唱えることで、極楽浄土へ救済されると説いているなどとあります。亡くなった方が、極楽浄土に行けるよう、親族が集まって「南無阿弥陀仏」を唱えることなのでしょう。宗派によって若干唱える内容や唱え方には違いが有るようです。
御詠歌とは
 御念仏を唱えるとき、一緒に御詠歌を唄います。御詠歌についても辞書で調べると、仏教の教え五・七・五・七・七の和歌の形式で、曲に乗せて唱えるものとあります。日本の仏教では平安時代から伝わる宗教的な伝統芸能の一つとされています。「和讃」(わさん)と呼ばれるものもあるということです。
 これまで幾度となく、皆で唱えてきた御念仏ですが、伝わる間に内容が一部変わってしまったものもありますし、ひらがなの部分は意味がわからなくなっている部分もありますが、わたしの記録と親戚に残っていた歌本をもとにまとめてみました。他にもいくつか有るようですが、その中でも次の4つの御念仏は、毎回唱えてきたものでした。
① 南無阿弥陀仏
 ② じゅうぞう念佛
 ③ 十三仏
 ④ くろだに(黒谷和讃)
① 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
 南無阿弥陀仏は、阿弥陀仏への帰依を表明するための定型句で、私は阿弥陀様に帰依しますという意味だそうです。先導が十本の線香に火をつけ、先導の後に続けて十回唱えます。唱えるごとに先導は線香を一本ずつ供えます。

南無阿弥陀仏 (十回唱える)

先導      衆生 

 南無阿弥陀仏  南無阿弥陀仏

 南無阿弥陀仏  南無阿弥陀仏

 南無阿弥陀仏  南無阿弥陀仏

 南無阿弥陀仏  南無阿弥陀仏

南無阿弥陀仏  南無阿弥陀仏

南無阿弥陀仏  南無阿弥陀仏

 南無阿弥陀仏  南無阿弥陀仏

 南無阿弥陀仏  南無阿弥陀仏

南無阿弥陀仏  南無阿弥陀仏

南無阿弥陀仏  南無阿弥陀仏

平和観音
② じゅうぞう念仏
 じゅうぞう念仏のじゅうぞうはひらがなで書かれていました。調べてみると仏教には、十王(じゅうおう)というものがあり、それは、仏教の中に現れる10の冥界の裁判官のことだそうです。この10王がじゅうぞう念仏のもとになるのでしょう。唱えられている如来様や菩薩様は確かに十王でした。
 

じゅうぞう()念仏も10本の線香に火をつけ、一遍づつ唱えては線香を供えます。ここでは、十王は使わず、じゅうぞう念仏と掲載します。


 じゅうぞう念仏一遍申せば極楽の、僧侶が池の蓮華の花が一本開く

宵に薬師、夜中に法華経、暁観音、日蓮日照 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

じゅうぞう念仏ニ遍申せば極楽の、僧侶が池の蓮華の花がニ本開く

宵に薬師、夜中に法華経、暁観音、日蓮日照 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

じゅうぞう念仏ニ遍申せば極楽の、僧侶が池の蓮華の花がニ本開く

宵に薬師、夜中に法華経、暁観音、日蓮日照 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

じゅうぞう念仏三遍申せば極楽の、僧侶が池の蓮華の花が三本開く

宵に薬師、夜中に法華経、暁観音、日蓮日照 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

じゅうぞう念仏四遍申せば極楽の、僧侶が池の蓮華の花が四本開く

宵に薬師、夜中に法華経、暁観音、日蓮日照 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

じゅうぞう念仏五遍申せば極楽の、僧侶が池の蓮華の花が五本開く

宵に薬師、夜中に法華経、暁観音、日蓮日照 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

じゅうぞう念仏六遍申せば極楽の、僧侶が池の蓮華の花が六本開く

宵に薬師、夜中に法華経、暁観音、日蓮日照 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

じゅうぞう念仏七遍申せば極楽の、僧侶が池の蓮華の花が七本開く

宵に薬師、夜中に法華経、暁観音、日蓮日照 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

じゅうぞう念仏八遍申せば極楽の、僧侶が池の蓮華の花が八本開く

宵に薬師、夜中に法華経、暁観音、日蓮日照 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

じゅうぞう念仏九遍申せば極楽の、僧侶が池の蓮華の花が九本開く

宵に薬師、夜中に法華経、暁観音、日蓮日照 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

じゅうぞう念仏十遍申せば極楽の、僧侶が池の蓮華の花が十本開く

宵に薬師、夜中に法華経、暁観音、日蓮日照 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

 このような御念仏を大きな数珠(菩提寺から借りてきます。)を回しながら唱えるのが、宇都宮の真言宗華蔵院を菩提寺とする檀家の家では行われています。「十三仏」と「くろだに」は後ほど調べてから掲載します。

御念仏についてその2

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