那珂川町と那須烏山町にある国指定の官 衙 史跡です
東山道に沿って造られた、奈良時代の遺跡です。
下野の東山道を歩いて見ませんか。
長者ケ原は8から10世紀の下野国芳賀郡衙(はがぐんが)の付属施設、ないし新田駅家(にいたのうまや)に比定される官衙遺跡です。
官衙 とは古代の官庁です。
これと併存する東山道跡、およびこれと交差する古代の道路跡からなります。
いずれも良く残り、構造や変遷が明らかとなりました。
古代国家の交通体系や地方支配体制を示すものとして重要な遺跡です。
長者が原官衙遺跡
どこにあるのか分かりにくいのですが、田んぼの真ん中にこのような看板と石の土台がありました。
近づいてみると、なるほどここが遺蹟跡でした。
こちらの看板です。
一時期は田んぼを掘って遺跡を調査したのでしょうね。
空気中にあると遺跡が侵食されるので、ふたたび田んぼに戻して保存するのですね。
こちらの石垣は当時のものではないのでしょうかね???
途中でやきいも
那須官衙遺跡
那珂川町なす風土記の丘資料館に隣接している遺跡です。
こちらは、まずは資料館で学習してからがおすすめです。
駐車場から蓮池の脇を通り資料館に行けます。
こちらの施設は県が設置したのですが、その後市町に移管されたものです。
こちらは入場料が100円です。
お安いですね。
正面にはこの地域の遺跡がマップになっています。
東山道の位置が黄色の光で表示されます。
なるほど納得でした。
右の船はなすこだい丸です。
パネルと出土品などで説明されています。
こちらは古代の石室の模型です。
立派なお墓だったのですね。
素焼きのツボも立派でした。
パノラマ劇場では東山道の歴史といわれが説明されていました。
なるほど納得です。
当時の中国伝来の建物の復元も立派なものでした。
寅年に向けて、虎にまつわる特別展が開催されていました。
また、外の庭には本物の石室の天井石が配置されていました。
那須官衙遺跡
資料館から田んぼの中を100mほど行くと、那須官衙遺跡がありました。
こちらは長者ヶ原の遺跡に比べると、残されている部分が多いので分かりやすいです。
左側は正殿のつくりをものがたる石畳があります。
右側は当時の石の礎があります。梅の時期はきれいなんでしょうね。
梅林基壇の看板です。
こちらの梅林には当時のものと思われる石の基壇が置かれていました。
こちらの大きな礎は本物のようですね。
今回は時間がないのでここで終了。
長者ヶ原遺蹟場所はここ
次回は那須風土記の丘資料館と侍塚古墳に出かけたいと思います。
将軍桜
さくら市の東山道脇に将軍桜と呼ばれる立派な桜があります。
2022年満開の桜を見に行ってきました。
こんな立派なヤマザクラなんですね。
たまたま一緒に見に来てた方の話では、東山道は桜の裏手だそうです。
こんな感じで桜を見ていたのかもしれませんね。
ここからは過去記事です。
こちらが将軍さくらです。
東山道を将軍の道として末永く桜が植えられてきたものだそうです。
春にまた来てみたいですね。
こちらの約6mの道が古代の東山道と思われています。
那須官衙の場所はこちら